1999-08-12


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日時 1999年08月12日
場所 京都府
名称 道路トンネル調査

 

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写真 構造物名 概要
00.jpg (32736 バイト) 五老トンネル(上り線)(S29)

※在来工法のトンネルの覆工コンクリート(無筋)に、モルタルが吹き付けてある。

取りつけ設備付近から水漏れしているように見える。取りつけ穴が原因かもしれない。
01.jpg (25256 バイト) ゴムパイプ挿入による水抜き工が施されており、水が滴り落ちてきているので、水抜き工の効果が認められる。しかし、この水抜きゴムパイプは、水漏れ個所(ひび割れ個所)に沿うように不規則に配置されており、あまりかっこのいいものではなかった。
02.jpg (29504 バイト) ひび割れに沿って発生している遊離石灰。遊離石灰の表面は、乾いているようでも、内部に水が流れ落ちており、遊離石灰を少し削ると、湿っている。
03.jpg (40969 バイト) アーチ部付近の遊離石灰。かなりの幅のひび割れだが、モルタルに発生したひび割れなのか、躯体コンクリートに発生したひび割れなのかは不明。ただ、円周方向のひび割れは、おそらく乾燥収縮によるもので、躯体に発生していたとしても、どちらかというと予想通りのものではある。
04.jpg (35158 バイト) 坑口に発生している、躯体のひび割れ。原因は不明だが、ひび割れ自体は新しいものではなく、施工時あるいはその直後に発生したものと思われ、進行性のものではない。
05.jpg (36364 バイト) 上記の躯体のひび割れは、トンネル内部につながっているように見える。偏土圧が作用したためかもしれない。しかし、何らかの落下を引き起こすものではないようである。
06.jpg (33288 バイト) 五老トンネル(下り線)(S54)

※在来工法のトンネルの覆工コンクリート(無筋)に、モルタルが吹き付けてある。

下り線の坑口。一部、遊離石灰が出ているが、それほど大きな問題ではなさそうである。
07.jpg (44823 バイト) 水漏れ。
08.jpg (34095 バイト) 夜久野トンネル(S37)

※在来工法のトンネルの覆工コンクリート(無筋)に、モルタルが吹き付けてある。上端および両側面には、モルタルの剥落・水滴落下防止のために、波板が取りつけてある。

坑口には、意匠が施されている。なかなかよいと思う。
09.jpg (26623 バイト) 側面部分は、波板が取りつけてある。その下のモルタルは、かなり、はがれている。モルタルは、側面の下のほうからはがれている。水が下のほうにたまるからだと思われる。
10.jpg (29227 バイト) 波板が割れているのは、車両がぶつかることも一つの原因である。トンネルを壊さないように。
11.jpg (20702 バイト) アーチ部にも波板。
12.jpg (17940 バイト) アーチに取り付けた波板の端から、水が滴り落ちている。
13.jpg (36409 バイト) モルタルがはがれて露出した躯体コンクリートからも、水漏れ。
14.jpg (49249 バイト) 漏れた水の行き先や、いかに。内巻き補修は、コンクリートからのメッセージを覆い隠してしまうことにもなる。
15.jpg (38980 バイト) 波板の下にあるのは、はがれたモルタル。
16.jpg (19676 バイト) 建築限界も考慮して補修する必要があるため、安易に内巻きをするわけにもいかない。

※躯体コンクリートが水漏れにより遊離石灰を発生し、強度低下しているなら、土かぶり圧に対する耐荷力という性能が問題になる。しかし、モルタルによる覆いがなされているこれらのトンネルとしては、現段階ではむしろ、

  • モルタルや遊離石灰塊の剥落
  • 水漏れによる水滴の滴り
  • 冬季には、つららの発生・落下

という、使用性あるいは人間環境性に問題があると思われる。これらはいずれも水漏れが原因であり、これを補修するには、完全に水漏れを止めるか、思い通りに導水してやることが必要であると思われた。

 

 

Structural Materials Engineering, Kyoto University
This page last modified 2006/06/13
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