2004-09-26


[ 戻る ] [ ホーム ] [ 上へ ] [ 進む ]

上の階層 [ ニュース ] [ 研究室の紹介 ] [ 在籍者 ] [ 卒業生・関係者・在籍者 ] [ 若手コンクリート研究会 ] [ ダウンロード ] [ シナリオデザイン研究会 ] [ 見学会の写真 ] [ リンク ]
同じ階層 [ 2006-12-08 ] [ 2006-06-13 ] [ 2006-01-22 ] [ 2005-10-13 ] [ 2005-02-04 ] [ 2004-11-12 ] [ 2004-10-01 ] [ 2004-09-26 ] [ 2004-03-19 ] [ 2004-02-04 ] [ 2004-01-23 ] [ 2003-08-21 ] [ 2003-05-29 ] [ 2002-11-22 ] [ 2002-10-22 ] [ 2002-09-19 ] [ 2001-05-11 ] [ 2000-11-16 ] [ 1999-08-12 ] [ 1998-09-01 ] [ 1998-06-24 ] [ 1997-11-23 ] [ 1997-11-10 ]
下の階層

日時 2003年08月21日
場所 京都府
名称 JR西日本回送線高架橋(梅小路付近)

 

  • サムネイルをクリックすると、大きな画像が得られます。
写真 構造物名 概要
01.jpg (1690575 バイト) JR西日本回送線高架橋(梅小路付近) 火害
02.jpg (1684211 バイト)
03.jpg (1617763 バイト)
04.jpg (1680060 バイト)
05.jpg (1772458 バイト)
06.jpg (1656196 バイト)
07.jpg (1674679 バイト)
08.jpg (1662315 バイト)
09.jpg (1679806 バイト)
10.jpg (1630997 バイト)
11.jpg (1716484 バイト)
12.jpg (1670850 バイト)
13.jpg (1609651 バイト)
14.jpg (1603684 バイト)
15.jpg (1694479 バイト)
16.jpg (1615850 バイト)
17.jpg (1813755 バイト)
 

荒木さんからの速報(2004-09-25)

 荒木です.昨日金曜日の深夜,京都の高架橋下で火災が発生しました.場所が京都市内であり,近場であるということ,火災でコンクリートが爆裂するのは鉄道構造物では大変稀な事象であるということから,時間がありましたら,見学されてはいかがかと連絡申し上げるしだいでございます.月曜日から修繕工事が始まりますので,日曜日,月曜日の午前中でしたら,付近の道路から丸見えです.

 場所は,京都の山陰連絡線の梅小路BLというところで,京都の梅小路蒸気機関車博物館の北側の高架橋です.高架下は貸付箇所で,発泡スチロール容器の集配業者が倉庫として利用していた模様で,ここから出火した模様です.本日の調査は,JRNC北後技師長,荒巻,野村,荒木で行いました.

 本日は,消防署,警察署の現場検証と,後片付けがありましたので,詳細な調査はできませんでしたが,添付写真のように柱部,スラブ,梁部に爆裂が生じており,表面的にはダメージを受けている模様です.落下していないコンクリート表面は,黄色となっており,そこから2センチ程度ピンク色に変色しており,その中は健全なコンクリートの灰色をしておりました.ここから,短期間に高熱を受けたのではないかと推測されます.これは,燃焼物が発泡スチロールであること,消防署の通報が22時30分ごろで,鎮火が23時42分ごろという点とも一致します.

 表面はダメージがありますが,鉄筋にはダメージがない模様で,外観観察からも鉄筋の垂れ下がりや,変形は見られません.落ちている破片のフェノールフタレインテストを行いましたが,中性化深さが約23mmと,鉄筋部では温度上昇はあったものの,鉄筋の機械的性質の低下までは行っていないと判断されます.

 以上の点から下記の事柄を支社の中で整理しております.

  1. 柱部は脆弱箇所の叩き落しとフェノールフタレインテストを行い,赤色提示箇所まではつり取り,コンクリート打ち代え.
  2. 梁部,スラブ部は脆弱箇所の叩き落しとフェノールフタレインテストを行い,赤色箇所まではつり取り,断面修復材で復旧.
  3. 柱部修復時は,上部工をベントで仮受け.
  4. 30日間程度列車抑止.
    ※当該線は,回送線であり,一日4本程度しか利用がないため,30日間の抑止が可能と現段階で判断.
  5. 高欄部は撤去,新設.
    ※元々劣化が激しく,鋼板で落下防止を図ってきた.この際,当該箇所を打ち換える事とする.
  6. 修繕後,修繕箇所はライニングの施工を計画.

 以上が現段階での情報を簡単に整理したものです.

 

Structural Materials Engineering, Kyoto University
This page last modified 2006/06/13
Count since 2004/03/23, site founded 1997/01/04